じゃこ天作り体験

水産高でのじゃこ天作りは今年で3回目。

まずは、駐車場への誘導、そして教室前で笑顔で迎えてくれる生徒さん。

子どもたちはどんどん教室に入ってきます。

今回は5つの班に分かれて活動です。

 

講座に先だって、水産増殖科の研究施設に行き、5月に観察させてもらったマダイの稚魚がどこまで大きくなっているのかを見ました。

案内してくださったのは、専攻科の先輩方でした。

孵化した稚魚がだんだん大きくなっていく様子が、目で見てはっきりと分かりました。

7月はこの稚魚たちを目の前の海に放流します。

それに備えて、すでに放流場の整備を始めてくださっているとのことでした。

 

さて、教室に戻ったら早速調理の準備です。

エプロンに着替えマスクと三角巾を付け、調理場へと入ります。

きれいに洗った長靴をはき、手を洗います。

そこへ金瀬教育長さんが現れました。

水産高の生徒さんとうわじま圏域子ども観光大使の子どもたちの活動を見に来てくださったのです。

 

手洗い場には、8人の子どもたちがスムーズに洗えるように、全体指示をしてくれるお姉さんとサポートをするお姉さんがいました。

指示に従って、肘まできっちり洗います。

ブラシを手のしわや爪の間など、使い細かなところまでばい菌を追い出すように洗うのです。

仕上げは、風で乾かしアルコール消毒。

徹底した衛生管理の一端を見ました。

もちろん、金瀬教育長さんもしっかり腕、手を洗っていました!

 

調理場では、じゃこ天の秘密をたくさん知りました。

子どもたちはプレゼンを拝見し、じゃこ天の原料や作り方など、多方面からの知識がどんどん吸収していきました。

 

冷蔵庫からすり身が運ばれてきて、それぞれ調理開始です。

木枠とヘラを使って、まず実演。

「やりたい、やりたい!!」と声に出す子あり、控えめに手を挙げる子あり。

(本当いうと、みんなやりたくてたまらなかったようです。)

木枠に入れたすり身を手で押し込み、はみ出した部分を丁寧に取っていきます。

どんどん上達する子どもたち。

そしてどんどん出来上がっていくじゃこ天の元(?)。

 

たくさんたまると、今度は油で揚げていきます。

このところは危ないので先生と生徒さんがやってくださいました。

180℃の油で揚げるのだそうです。

 

揚げ始めると、調理場中にじゃこ天の香ばしい香りがパーッと広がります。

近くで見ていた保護者の方々が、思わず舌なめずりしそうな香りです。

 

手に取ることのできる温度にまで下がったら、早速試食!

でき上ったばかりのじゃこ天を白い厚手の紙に包んでもらい、受け取る子どもたち。

じゃこ天は思ったより柔らかくてぺローンとなります。

おっとっとっと!!!

「うわっつ!!」

落としそうになったじゃこ天を受け取ろうと、思わず身を乗り出すお母さんたちもいました。

 

出来立ての一枚をほおばる子どもたちにインタビュー。

「感想を!」

「おいしいです!!」

「感想を!」

「おいしいです!!!」

「感想」

「おいしいです!!!!」

あまりのおいしさに、言葉が見つからなかったようです。

 

1階の調理場を片付けていただいている間に、子どもたちは教室に戻り座学です。

ここにも先輩たちが入ってくださり、丁寧にそして明るく楽しく学習です。

「じゃこ天ができたのはいつ頃だったかな?」

先ほどの調理場での学習を復習し、さらに定着させるような進め方に感激しました。

 

どんなじゃこ天(何色の?)を考えることにも挑戦しました。

中にはマインドマップの手法を取り入れている班もあり、これまた感激!

5つの班はどこも楽しそな笑い声に包まれていました。

そうこうしているうちに、一介の片づけを終えた先輩方が教室に来てくださいました。

今回教えていただいたのは、なんと21名もの生徒さんたち。

休日返上でもやりたいって思ってくださったと先生からお聞きして、またまた感激でした。

 

最後に感想発表をしたのですが、うわじま圏域子ども観光大使の子どもたちが立つわ立つわ。

次から次へと続く発表に正直驚きました。

4,5人かなと予想していたら、結局20人以上が発表しました。

水産高の講座がいかに楽しく充実していたかが、こうしたところからも分かります。

 

駐車場から受付への誘導しかり、教室前で笑顔で迎えてくれる対応しかり。

手の洗い方の指導、作り方の指導、子どもたちとの交流、どこを切り取っても水産高の生徒さんの実力を感じる瞬間ばかりでした。

 

水産高の生徒さんとの交流をこれからも続けます。

水産高の先生方、生徒のみなさん、たいへんお世話になりました。

2年前に水産高の生徒さんから受けた衝撃を、今回も感じました。

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コメント: 3
  • #1

    7578母ちゃん (日曜日, 17 6月 2018 19:43)

    今回も、大変お世話になりました。
    それにしても、水産高の生徒さんの力はすごいですね。
    そんな高校生が身近にいて活躍があるなんて。
    じゃこてんを広める活動や、元気に育ってくれてる稚魚、宇和島の恵みを大事にしたいですね。

    あと、夕方子供を待ってるときに入れなかった乳幼児たちに、水産高の先生が、
    「金魚がこっちにいまーす。えさやりをしてください。」と言ってくださいました。
    ありがたい話です。

    これからの水産高生のますますの活躍を願うばかりです

    今日もありがとうございました

  • #2

    こども観光大使⇒こどもK (月曜日, 18 6月 2018 21:23)

    今回もじゃこ天作り体験させていただきました。
    人生初のじゃこ天作りでしたが、とても楽しく、じゃこてんをつくることができました。
    水産高の生徒さんが、話が、うまいこと。
    そして、じゃこ天の味もうまいこと。
    うまいこと尽くしの日でした。
    次回の真鯛の放流もよろしくお願いします。
    今回はありがとうございました!

  • #3

    こどもK (月曜日, 18 6月 2018 21:26)

    誤字 ×次回の真鯛の放流 〇次回の真鯛の稚魚の放流