水産高で魚について学ぶ

 

今回参加したのはうわじま圏域子ども観光大使(宇和島、鬼北、松野)の子どもたち26名

それを迎えてくださったのは10名の生徒さんと3名の先生方でした。

 

最初からサプライズ!

なんと、金瀬聡教育長さんが子どもたちの様子を見に来てくださいました。

そして冒頭で挨拶をしてくださいました。

 

「みなさんの活躍の様子は、信藤先生から聞いたりうわじま圏域子ども観光大使のHPからいつも見たりしていました。いつか私もこの場所に来てみたいなと楽しみにしていました。この宇和島圏域には素晴らしい歴史、文化、産業、レジャーがたくさんあります。今日は水産高校の生徒さんからたくさんのことを学んで、そしてみなさんそれを発信してください。そして、みなんさんが生まれ育ったこの地域を大好きになってもらって誇りに思ってもらえるようになってほしいなと思っています。ポイントは三つあると思っています。「もの」、「こと」、「人」。今日、たくさんの「もの」を見せてくれると思います。こういう場づくりをしてくれる。それは「こと」ですね。そして、子ども観光大使の取組みに参加してくださっている水産高校の生徒さんはみなさんの先輩。そして、子ども観光大使に参加させてくださっているみなさんのお父さん、お母さん。みんな、みなさんのことを思ってくださっている「人」ですね、今日は一日楽しみましょう!」(文責 信藤)

教育長さんが宇和島の子どもたち、宇和島の未来を本当に大切にしてくださっていることが伝わってきました。

 

さて、水産高の講座の最初は「おさかなクイズ」です。

マダイの産卵時期は?

海の中で一番長い生き物は?

ヒラメの目は、右、左、どちらにある?

魚はどこで呼吸している?

 

子どもたちが知っているようで知らないこと。

興味のありそうなことを、実にうまくクイズにしてありました。

 

クイズに正解すると立ったまま、間違えると座る、という形式でやったのですが子どもたちは全員座ってしまい、2度の全員復活がありました!!

子どもたちは夢中になり、大喜びでクイズに参加していました。

 

次は、施設見学です。

2,3人の子どもたちに一人ずつ先輩たちがついてくださいました。

ここからが水産高の生徒さんお本領発揮!

実に懇切丁寧なガイドに変身です。

 

「これ、どうなっとるん?」

「これはね、……。」

 

「さわってみていいよ。」

「ええっ、さわれるの?」

「うわあ、ほんとだ!!」

「ねっ、大丈夫でしょ。」

 

うわじま圏域子ども観光大使の子どもたちのどんな質問にも、どんなリアクションにも、すてきな笑顔と温かい説明で返してくれるのです。

全体の一括説明でなく、それぞれに分かれて動くことで、子どもたちに思考の深さやスピードに合わせたガイドになっていることに、私は感激しました。

 

こうしたことを、本で読むことも大切ですが、やはり基本は体験です。

体験がないと、知識は記号のままで終わりがちです。

本物の雪を知らないと、「雪」についての説明を読んで写真や動画を見ても、それは本当に腹入りしたものとはならないのと同じです。

しかも、それらの体験を自分たちと歳の近いお兄さんやお姉さんから聞けるのが、水産高の講座の魅力。

お兄さんたちの強さにあこがれ、お姉さんたちの優しさを慕い、自分たちもこうなりたいと思うようになるのだと思います。

 

話を講座に戻します。

金魚の飼育施設を見たり、標本を触るだけでなく、ヒトデやウニ、アメフラシなどを触ることのできるコーナー。

ワムシなどの微生物を顕微鏡で見ることもできました。

さらに、専攻科の施設にもお邪魔し、孵化したばかりのマダイの赤ちゃんも見ることができました。

カップですくいあげた赤ちゃんを水に戻す際、そっと見ずにカップを浸してから静かに戻す姿が印象的でした。

聞くところによると、普通に上からザバッと水面に落とすように戻すと、マダイの赤ちゃんにとっては屋上から落下したような衝撃になってしまい、死んでしまうのだそうです。

 

部屋に戻ってきてからは、子ども観光大使検定がありました。

今回は問題も、先輩たちが作ってくださいました。

 

1 横縞(よこじま)の魚の絵をかきなさい。

 

2 宇和島水産高校で飼育しているキンギョを2種類答えなさい。

 

3 愛媛県の県魚を答えなさい。

 

4 養殖マダイの生産量が全国一位の県を答えなさい。

 

などなど、学習した内容が生きる問題でした。

 

子どもたちの感想をいくつか紹介します。

 

■いろいろな種類の魚を触ったり見たりしているうちに、魚のことを詳しく知ることができてうれしかったです。また、調べてみたいと思いました。

■生で魚を触ったことがなかったのでよかったです。魚が食べるエサや魚の名前を知ることができてよかったです。

■最初は目では見えにくいぐらいの小さい魚がメダカぐらいの大きさになっているので、とても成長したんだなと思いました。顕微鏡でプランクトンを見てみると、とても素早く動いていて、目では見えにくいところが見ることができてよかったです。

■ギンブナは、なぜメスだけで産卵ができるのか気になった。コウイカの卵が丸いのが面白かった。ヒラメの潜り方がすごいと思った。クマノミの見分け方が分かった。

■アメフラシがプニプニしていて気持ちよかった。エラが下にあるのはエイで。エラが上にあるのがサメということを初めて知った。

■去年水産高に来て、講座を受けたのですが、忘れていることが多かったです。だから今日習って、思い出したことや初めて知ったことがあったので、よかったです。一番興味をもったのは、カエルアンコウでした。サメは、頭からしっぽへと触るとさらさら、しっぽから頭へと触るとザラザラでいた。

 

駐車場への案内から、最後の握手、そしてお見送りまで、全て水産高校の生徒さんがばっちりやり遂げてくださった実に素晴らしい2時間でした。

 

水産高の生徒さんたち、そして支えてくださった先生方に心より感謝申し上げます。

本当にありがとうございました。

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コメント: 1
  • #1

    こども観光大使 (日曜日, 27 5月 2018 15:35)

    とても楽しい水産高でした。ピンポンパールのおなかには、何が入っているか、気になりました。また、歩く魚の名前や、いろいろな、魚の名前を覚えることが出来ました。今度、じゃこ天作りがあるので、楽しみにしています。水産高の生徒さんがとてもやさしくて、楽しく学ぶことが出来ました。ありがとうございました!6年Mr.K